アルパカロボ虎の巻とは?
アルパカロボ虎の巻とは、お客様が株式取引で悩んだ時や迷った時のご参考になるよう『金融のプロであるIFAならばアルパカロボをこう使う』を定期的にご紹介いたします。
アルパカロボ虎の巻 その2

〈今回執筆のIFA紹介〉
道谷 昌弘株式会社Fan IFA
AFP(日本FP協会認定) 大学卒業後、大手証券会社に入社。国内営業部門にて法人・個人の資産運用アドバイスを行う。8年間勤めたのち退社し、より中立的なアドバイスができるIFA(独立系投資アドバイザー)に転身。現在は富山を拠点に、全国各地のお客様に幅広くコンサルティングを行いながら、お客様にとって本当に良い商品提案を日々追求している。
はじめに
株式投資は利益が出ることがある一方で、損失が出るリスクもございます。世界一の投資家でも100%勝つ事は不可能ですし、株式投資では「6割勝てたらかなり高い的中率」と言われています。アルパカロボではおすすめの銘柄を毎日配信しておりますが、おすすめした銘柄の株価が下落してしまうこともあります。 そういう時に合理的な判断ができるよう、今回は損切りに関する虎の巻を作成いたしました。皆様が失敗した時の対処法をあらかじめ習得し、いざというとき賢く売買できるようになれば幸いです。
そもそも「損切り」って何?
損切りとは、保有している金融商品(株式、投資信託など)が購入時の価格より下落している時、見切りをつけて売却することです。どんどん値下がりして損失を抱え続ける塩漬けを避ける効果があります。プロの投資家の中では、「損切りは投資において一番大事なルール」と言われています。
アルくんの豆知識
~損切りは柔道で言うと受け身のようなもの~
失敗したときの適切な対処法を知っておかないと、応用に進むことはできません。
まずは損切りを正しく学ぶことからはじめましょう。
柔道 | スキー | 投資 | |
---|---|---|---|
最初に学ぶこと | 受け身 | 転び方 | 損切り |
応用 | 一本背負いなど | パラレルターンなど | テクニカル分析など |
なぜ損切りが必要?
損失が出た段階で早めに損切りしないと、元本に戻すのがどんどん大変になっていきます。元本の80%を切ると、100%に戻すには20%の上昇では足りず、25%の上昇が必要になります。損切りをせずズルズルと損失を抱えてしまうと、さらに元本まで戻すのが難しくなります。早めの損切りを意識しましょう。
元本 | 100にするために必要な上昇率(%) |
---|---|
100% | 0.00% |
90% | 11.11% |
80% | 25.00% |
70% | 42.85% |
60% | 66.67% |
50% | 100% |
アルくんの豆知識
~人間は損切りが苦手~
行動経済学の研究で、「人間は利益を出した時の喜びよりも、損失を出した時の苦痛の方が大きい」ことが判っています。
どうやって損切りするの?
損切りをするには、「❶逆指値注文を利用した損切り」と「❷自分で判断して損切り」の大きく二つの方法があります。
「アルくんの豆知識」でご紹介したように、人間は損切りが苦手であるため、なかなか損切りできずに含み損が増えていく傾向があります。
❶逆指値注文を利用した損切り
そもそも逆指値注文とは?
逆指値注文とは、「注文する銘柄の株価が、あらかじめ指定した買付価格以上、または売却価格以下に到達した場合に、指定した注文を発注する注文のことです。事前に買付価格から一定額下落したら自動で売却してくれる、そんな注文方法です。
T時点の株価 | T時点の損益 |
---|---|
1,200円 | 200 |
1,100円 | 100 |
1,000円 | 0 |
900円 | -100 |
800円 | -200 |
700円 | 売却済(-200) |
600円 | 売却済(-200) |
❶逆指値注文を利用した損切り
アルパカロボでの逆指値注文方法
・アルパカロボでは逆指値の売却注文が可能です。
・一般的には買付価格のマイナス10%~20%で損切りラインを設定する場合が多いです。
・まずは買付価格の90%の価格で逆指値売却注文を発注してみてもいいかもしれません。
株価が急激に変動した場合や流動性が低い場合は、逆指値注文が約定しない、または指定した値段から乖離した価格で約定することで、指定した値段で約定する場合より損失が拡大するおそれがあります。
❷自分で判断して損切り
アルパカAIのシグナルを用いた損切り
・チャートをみて株式を売却するのは非常に難しいため、アルパカAIを使った損切りをおすすめします。
・シグナルが弱気方向に変化したとき(強気→やや強気、ふつう→やや弱気など)はアルパカAIが何かしらの下落サインを察知したことになります。
・特に投資初心者の方は売却のタイミングに迷うことが多いと思いますので、アルパカAIのシグナルを参考に損切りをしてもいいかもしれません。アルパカロボはこうした人間が決断できないとき、サポートするツールとして力を発揮します。